空中浮遊菌測定は、バイオロジカル クリーンルームを始め、薬事関連施設、食品加工関連施設、公衆衛生等の微生物管理に配慮を要する環境で行われています。
バイオロジカル クリーンルーム関連施設では、大きな粒子(数μm以上)の塵や微物粒子は、フィルターなどで捕捉されていますが、1μm以下の微生物粒子については、単体で浮遊している可能性が高く、測定結果の信頼性向上のためにも、定置型サンプラーと同等の微生物捕集性能を有する、ハンディタイプ サンプラーの開発が望まれてきました。
ミドリ安全は、空中浮遊菌測定器の捕集性能試験装置を所有し、その技術的ノウハウを活かし、現在、空中浮遊菌測定で最も望まれている、小さな粒径の微生物を高捕集できるハンディタイプ 空中浮遊菌 サンプラー (BIOSAMP MBS-1000N)を開発しました。その高捕集性能は、JIS試験法にて99%にも達し、落下法とは異なり、環境条件の影響を受けず、信頼性の高い空中浮遊菌濃度評価を実現します。
非生物粒子を用いた粒形別補集性能の実験では、BIOSAMP MBS-1000Nによって1[μm]以上の粒子は、ほぼ100%補集されます。
*補集効率=〔サンプラー排出部粒子濃度)/〔サンプラー吸引部粒子濃度)×100第17回 空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会(1999)にて発表
■BIOSAMP MBS-1000N 特長

1)高捕集効率
ISO-14698-1 ANNX B の試験方法にて最少粒径(0.8μm)で100%以上の捕集効率を実証。
JIS K 3836「空中浮遊菌測定器の捕集性能試験方法」にて99%の捕集効率を実証。

2)経済性
市販培地、自社調整培地(90mmシャーレ)の使用が可能。【培地厚さ6.5mmに対応】
(培地管理・コストの軽減が可能)

3)汚染防止
排気口にHEPAフィルタを標準装備。サンプラーからの排気によるクリーンエリアの汚染を
防ぎます。

4)簡単な操作
・サンプリング量として、あらかじめ100・250・500・1000・1500[L]の
設定をしてあります。メモリ内蔵のため、設定を継続したままで使用可能。
また、10〜最大1500[L]の範囲で、任意のユーザ設定が可能。
・遅延タイマーは0〜9999秒まで設定可能。

5)確実な測定
流量センサを内蔵。適性サンプリングが行われない場合、サンプリングを自動的に中止します(LED画面にてエラー表示します)。

6)滅菌
・ノズルはオートクレーブ滅菌、乾熱滅菌可能。
・本体は蒸気化過酸化水素滅菌に対応。菌の重なり誤差を、最小限に抑える捕集ノズルを採用。

7)キャリブレーション
風量較正・時間較正に加え、捕集性能測定も可能(非生物粒子)。

8)軽量化
従来品より約28%の軽量化を実現。

■オプション品(別売)
BIO SAMP MBS-1000オプション品
■仕様一覧
サンプリング方式
慣性衝突法
使用培地
90[mm]シャーレ寒天培地、適応シャーレ外径:86〜92[mm]
サンプリング流量
100[L/min]
捕集効率
99%*1
サンプリング量
10〜1,500[L]
ディレータイマー
0〜9999[s]
バッテリー
種類 リチウムイオン電池(内臓)
運転時間 約6時間(25℃環境)*2
残量表示 LED点灯(3段階でお知らせ)
ACアダプター 専用アダプター、入力AC100〜240(V)
本体重量
1.5[kg]
サイズ
高さ234×幅110×奥行180[mm]
材質 捕集部 アルミ
本体 樹脂(PPE、ABS、PP)
滅菌 捕集部 オートクレーブ
本体(停止のみ) 蒸気化過酸化水素
吸引流星自動調整 流星(差圧)センサー搭載
使用環境条件 5〜35[℃]、80%Rh以下
*1)JIS K 3836「空中浮遊菌測定器の捕集性能試験方法」非生物粒子1〜2μmにて
*2)バッテリー運転時は、ご使用条件やバッテリー寿命等により短くなる場合があります。